塗料とは・・・

塗料の構成 塗料=顔料+樹脂+添加剤+溶剤

塗料は、顔料・樹脂・溶剤を混ぜて作られており、場合により添加剤を加えて形成されています。塗料の成分構成は、顔料・樹脂・添加剤など乾燥後も塗膜として残る塗膜成分と、溶剤など塗膜形成中に揮発してしまう非塗膜成分とからなっています。

※顔料を含む塗料を「エナメル」、含まない塗料を「クリアー」といいます。

顔料

顔料は、水、油、溶剤などに溶けずそのものが色をもつ粉末固体で、主に塗料の色彩などを形づくる成分です。顔料には、着色顔料と体質顔料、機能性顔料の3種類があり、塗料の色を決める顔料は着色顔料と呼ばれ、有機顔料と無機顔料とがあります。

有機顔料

石油からつくられる合成顔料で、現在は100を越える種類があり、鮮明であらゆる色彩をつくりだすことができます。一部のものを除いては無機顔料に比べて隠ぺい力が小さく、耐候性が劣り、やや高価です。特に屋外では色褪せしやすいという特徴を持っています。

無機顔料

鉱物顔料ともいわれ、もとは色のついた鉱物やさびなど自然物のものを使用しています。よって顔料の種類が少なく、使える色に制限があります。一般的には隠ぺい力が高く、耐候性や耐薬品性に優れています。有機顔料に比べ鮮明な色が出にくい反面、変褪色が大変少ないという特徴を持っています。

樹脂

樹脂とは、塗膜主要素ともいい、塗膜が固まる元になる成分で、この樹脂の特徴が耐候性や柔軟性、耐水性などの塗膜性能を決定づけます。現在では塗料に用いる樹脂のほとんどが石油を原料とした合成樹脂で、よく耳にするアクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料などはこの樹脂名のことです。

展色材

塗料の構成要素の中で、顔料以外の塗膜形成要素を総称して展色材(ビヒクル)といいます。顔料粒子を均等に塗料中に分散させる役目をします。ビヒクルは塗装した場合に塗膜形成能力をもつ液体で、乾燥した樹脂固形分、不揮発分をビヒクルソリッドといいます。

塗料は、顔料によって耐候性が異なっています。これは褪色の原因が主に紫外線による顔料成分の破壊によるからです。無機顔料に含まれる酸化鉄や炭素(カーボン)などは紫外線に破壊されにくいため、これを主成分とする赤錆色や黒色は、長期に色相が保たれます。また、有機顔料の耐褪色性は色相、または同系統の色相でも、顔料の質(つまり価格)によってかなり左右されます。

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